【違反?】ランチタイムでクレジットカードの支払いを拒否された話
この記事の目次
ランチタイムでクレジットカードの支払いを拒否された
会計時のクレジットカード払い
先日飲食店で食事をしていたのだが、会計時にクレジットカードでの支払いを拒否された。
何でもランチタイムの時間は現金のみでしか支払いが行えないらしい。
カード会社との規約違反では?
しかし時間帯によってクレジットカードでの支払いを受け付けないというのは、カード会社によって禁止されてる行為だということを聞いたことがある。
実際、その事に関して頭にチラついたのだが、面倒事にはなりたくなかったのでその場では現金で払った。
しかし実際の所、ルール上どうなのかをはっきりさせたくて今回は調べてみる事にした。
時間帯によってクレジットカードの支払いを拒否するのは違法?
規約違反なのは確か
まずネットで調べてみた限りでは”クレジットカード会社と店舗との規約違反である”という回答が多かった。
ただそういった中でも、”ランチタイムクレジット不可”とルールを設けている店舗は多く存在するのが現状なんだ。
実際にこういった店舗で食事をした人の中には、現金を持ち歩いていなくて会計時に困った思いをした人も多いようだ。
飲食店だと食べたものを吐き出すわけにはいかないわけだから、こうなってしまうと非常に困る。
グレーなのか黒なのか
果たしてトラブルになった場合、どちらが悪いのか。
そもそも、こういった行為はグレーなのかそれとも黒なのかをはっきりしたい。
はっきりとした正解がわからないのであれば、カード会社に実際に問い合わせるのが一番だろう。
なので実際にカード会社に問い合わせを行った。
実際にカード会社に問い合わせてみた
今回はカード会社2社に電話で問い合わせをして話を聞いてみた。
結論としては原則禁止で指導の対象になるとのことだった。
今回は俺がメインで使っている楽天カードと、JCBに話を聞いてみた。
楽天カードの回答
「時間帯によってクレジットカード払いを拒否するのは、はっきりと規約違反ではないが、楽天カード加盟店であれば指導をする可能性あり。ただし楽天から"必ずしもそれをやめろ"という通達をする事はない」
とのこと。あくまで注意喚起レベルのようだ。
JCBの回答
「加盟店であれば指導の対象になり”規約に抵触する行為”であり、こういった店舗に関しては報告があり次第、随時対応している」
とのことで、楽天とは違いJCBでは、はっきりと違反という事で解凍が得られた。
またJCBにはホームページにも以下のように記載されている。
加盟店との契約で、カード取り扱いの金額・時間帯に制限を設けることは禁止されております。 加盟店の業態により事情はございますが、万が一そのような行為があった場合は、事実確認のうえ、加盟店規約違反が確認された際は、加盟店に是正指導を行いますのでカード裏面のカード発行会社までご連絡ください。
2社のカード会社によって少し意見が違う形となったが、やはり禁止行為ではあるらしい。
またこの問い合わせ行った際に、実際に飲食を行った店舗の名前を教えて欲しいと2社とも確認をされた。
今回、俺が行った飲食店は少なくともJCBの加盟店であることはホームページで確認できた。
こっちとしてもそういった店は直ちに改善してほしい。なのでしっかりと報告を行った。
手数料で利益を得るカード会社にとって、やはり見過ごす行為ではないようだ。
そもそも、なぜランチタイムのみクレジットカードが使えないのか?
クレジットカードのシステム
では、そもそもなぜ飲食店がランチタイムのみクレジットカードを禁止するようなルールを設けているのか。
他の時間帯では使えるのに、なぜランチタイムだけ禁止なのか。
これはクレジットカードの”手数料”に関する部分が大きい。
クレジットカードの手数料は店が負担する
通常クレジットカードで支払いを行うと、支払った金額のうちの数%が手数料としてカード会社に付与され、この手数料は店が負担する事になる。
飲食店側としてはこの手数料というのは、できることならば払いたくないわけだ。
ランチタイムは薄利
まず前提としてランチタイムは、飲食店にとって利益があまり出ない事が多い。
ランチタイムはあくまで他の時間帯の客を増やすための広告塔に過ぎず、 通常メニューと比べて安く販売されているものが多い。
ランチタイムでメニューを安く提供することによって、その店に足を運んでもらい、気に入ってもらえれば他の時間帯でも通常のメニューを購入してもらう。
これが飲食店のランチタイムの狙い。
そんな中でランチタイムでクレジットカードで支払いをされてしまうと、もともと利益が少ない割に、さらに手数料で利益が減ってしまう。
だからランチタイムのみクレジットカードでの支払いを禁止している店舗が存在するわけだ。
カード会社の立場では
だが当然、カード会社側の立場からすると話は変わってくる。
クレジットカードを拒むような事があれば、入ってきてたはずの手数料が入ってこないという事になる。
カード会社からすると、どんどんカードで支払ってもらって手数料で利益を得たいのに、それを拒むようなことを許すわけがない。
だからカード会社はこういった行為を規約違反としているわけだ。
カードに対応しているからこそ拾える客もいる
さらにカード払いに対応しているからこそ拾える客もいるわけだ。
俺はいつもあまり現金を持ち歩いていないから、 どちらかと言うとカードに対応した店に行くことが多い。
あの店はカードが使えるからといって足を運んでいるのに、 実際に使えなかったとなるとそれは話が変わってくる。
またカードに限った話ではないが、電子決済の加盟店であるとその分の専用の広告を出せたりと、店を宣伝する機会も多くなる。
結局は店の都合である
結局のところ、店舗側は苦しい事情があるのかもしれないが、客側からしたらそんなこと知ったことではないし、嫌ならは元々カード払いに対応すんなって話だ。
メリットとデメリットを天秤にかけた上で判断して、カード払いに対応するかどうかを決めればいいっていう話で、時間帯によって使える使えないは完全に店の勝手な都合といえる。
まとめ
ランチタイムでクレジットカードの支払い拒否は加盟店によっては完全に黒。
JCBが黒という回答を示したので、これでほぼ全ての店舗がアウトという事がわかった。
現状でも、こういったルールを設けている飲食店は多数存在する。
そもそも店主が規約違反である事を知らないケースだってある。
もしトラブルになった場合は問い合わせを行って、しっかりと確認したうえで対処をする事を推奨する。